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FEATURE

2月 20, 2025

onegravity × Benrido Curated by Taka Kawachi Noir

STORE EVENT

onegravity ✕ Benrido Curated by Taka Kawachi
Noir



2/22(土)から3/10(月)まで<onegravity(ワングラビティ)>と美術工房 便利堂のスペシャルキュレーション「onegravity × Benrido Noir」展がエストネーション六本木ヒルズ店にて開催。

京都に拠点を置く便利堂は、世界最古の写真印画技法として知られる「コロタイプ」を100年以上にわたり受け継いできた美術工房です。1887年 (明治20年) に創業し、フランスにて19世紀半ばに発明されたコロタイプを現代まで存続させ、これまで国際的な写真家たちやアーティストと制作するなど、文化遺産レベルの希少な技法の活用と普及をしています。

今回は、onegravityと便利堂のコラボレーションにおいて、2017年より便利堂にて作家のセレクションなどのディレションを務める河内タカ氏がキュレーションを担当。同氏は、サンフランシスコの美術大学を卒業後、ニューヨークに拠点を移して展覧会のキュレーションや写真集を数多く手がけてきました。30年間に及んだ米国生活を終えて帰国した後、便利堂での活動に加えてアートや写真や建築にまつわる執筆を幅広く行い、『アートの入り口 』や『芸術家たち』などの著書を出版しています。

河内氏がセレクトした今回の「onegravity × Benrido Noir」展は、荒木経惟氏に長年師事し男性ヌードを被写体としたモノクロ写真で知られる野村佐紀子氏とアムステルダムを拠点とするオランダ人写真家のマーガレット・ランシンク氏による二人展となります。

野村佐紀子氏は、2024年に便利堂コロタイプ工房開設120年を記念し、工房と職人たちを撮影しコロタイプによって制作しました。本展には職人の手や工房風景のほか、京都滞在中に訪れた寺院や供花を撮り下ろした作品も含まれます。漆黒に厳かに浮かび上がる花の作品は、先達の職人たちを偲び、世界でもほぼ唯一となった便利堂のコロタイプ技術をこれからも伝え続けるという思いを託しています。

マーガレット・ランシンク氏は、便利堂が主催する国際的コンペ「ハリバンアワード2019」のグランプリ受賞者として、便利堂の職人と京都で制作した「Borders of Nothingness— On The Mend(無の境界 — 快方に向かって)」を展示します。このシリーズでは距離を置いている家族や場所を通して不在感を呼び起こすことをテーマに、作品のいくつかには和紙に金箔が使われています。これは陶磁器を修復する際の日本の金継ぎの慣習に倣い、イメージを組み合わせ、切り離し、壊れた部分を金箔で修復することで、一度壊れたからこそより強く、より美しい絆ができるということを表現しています。

さまざまなNoir(黒)による光と陰の表情やシルエットでスタイリングする<onegravity(ワングラビティ)>は、ブランド名に「一つに惹き付けられる」という意味合いが込めています。黒と白を基調としながら、「上質はラフに、そしてカジュアルには緊張感を。」といった対極のアプローチが大きな特徴であり、吟味された素材や職人的なこだわりが感じられる新作の春夏コレクションに呼応する、熟練した職人の手によって一枚一枚刷られたコロタイプ作品とのコラボレーション展をお楽しみください。

※イベントの内容は予告なく変更する場合があります。

2/22 Sat. - 3/10 Mon.

六本木ヒルズ店

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