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VoiceofKENTAROFUKUDA

江川芳文との対話

オンブレ・ニーニョ

プリントシャツ

あなたの考える「育ちのいい不良とは?」

自分が若い頃だったら
GOLD(1985~ʼ95年に東京・芝浦にあったクラブ)
に遊びにきていた人たち。
あそこで見たいいことと悪いことを
未来の自分に投影しながら大人になっていった気がする。

今思うのは、
ちゃんと仕事して、遊んで、
そして趣味をずっと追求している人。
しっかり学もあって、世の中に伝えられる術も持っている。
どこも欠けてない感じっていうか。
でも、そう考えると僕の周りにいる人は
みんなそういう人たちかもしれない。

架空の人物でいったら(『男はつらいよ』の)寅さん。
寅さんの着こなし方や人間性は、
SOCIETY REBEL「育ちのいい不良」そのものだと思う。

SOCIETY REBER 「育ちのいい不良」に
共通するスタイルとは?

映画やテレビを観ていて、
結局スーツをどうハズして着ているかってこと。
どんなシルエットを選択して、どう着るか。
自分のノリや育ってきた背景や環境によって、
それがにじみ出る。
その昔、友人の結婚式がきっかけで
初めてスーツを着ることになった。
ちゃんとしたいけれど、ふざけたい。
そんな自分がイメージするものはなく、
なによりスーツを着ることにすごく抵抗があった。
だから自分のブランドで自分が着たいスーツを
作るようになった。
昨年はフリース素材のもの。そういえば、その結婚式のとき、
ジャケットの下にガンホルスターを装着して
「スリーピーススーツだ!」ってふざけていたな。
今思えば、なんのこっちゃわからない感じだけれど。

Talk about product

オンブレ・ニーニョ

江川芳文と

エストネーションメンズディレクター

鷲頭直樹の対話

鷲頭:SOCIETY REBEL「育ちのいい不良」をテーマにスーツを作る企画から始まって、僕がテーマに合うと思った方に参加いただきたくて、ヨッピー(江川芳文のニックネーム)さんにお声がけさせていただきました。

江川:「育ちのいい不良」って何かホテルのプールで遊んでいそうな感じ(笑)。

鷲頭:笑。ヨッピーさんといえば、T-19(1990年代に結成された日本初と言われるスケートチーム)のメンバーで、その後ご自身の店やブランドを運営する東京のスケートシーンとストリートカルチャーに欠かせない人だと思っています。そこでまず、ファッションのバックボーンを教えてください。

江川:スケートボードが好きすぎて、1988年、17、18歳のころ海外の大会に一人でエントリーしにときに、運営者や出場者、観客といったそこに集う人たちが持つ、なんとも言えない雰囲気にやられて。それまで「THRASHER MAGAZINE」のページをめくって、ちっちゃい写真からいろいろ想像していたことを、会場で答え合わせができて。大会の現場でいろいろ見て吸収したことが今の軸ですね。

鷲頭:ヨッピーさんはスケートブランドを着てないイメージがありましたが。

江川:多分ʼ80年代後半からʼ90年代初頭は、まだスケートブランドやスケートシューズというものが少なくて。スケーターに選択肢がなかったんです。だから自分たちの審美眼でスケートに使えそうなシューズを見つけて、それを大会で履いてっていう実験的なカルチャーがあって。大会の現場でハイカットをローカットやミッドカットに切ったりしている連中もいて。そういうのを正面から食らっちゃったんで。DIYとか掘る感覚が好きで。

鷲頭:そこが、かっこいい。

江川:かっこいいというか、変わってる人がいっぱいいたんでしょうね(笑)。あと大会で訪れた場所で、うまいメキシコ料理店で売っている土産物のTシャツとか地域密着型のものや、「スター・ウォーズ」のフィギュアを買うと次回作の制作費に賄われるみたいなものも好きで。今でいうクラウドファンディングみたいな。好きなものを「応援する」っていう意識もずっと引きずっていると思います。

鷲頭:T-19のアキラさん(尾澤 彰)やヨッピーさんがʼ90年代のお洒落な「都会のスケーター」というイメージがありました。

江川:アキラとか僕は、スケートボードしながら自転車にも乗っていて。スケートはアメリカンカルチャーだけれど、自転車のフレームはどこがかっこいいか辿ったらイタリアに行き着いて。それでイタリアンカルチャーや服をかじり始めたら、トラサルディの服と出会ったり。知らないことやものがいっぱいあって。ロゴやグラフィック、色使いがアメリカとは違うセンスで、どんどんハマっていったっていう。興味あるものを追っかけただけっていうか。

鷲頭:そして今回はシャツを作っていただいたわけですが。これもヨッピーさんのバックボーンから来ているものですか?

江川:その昔訪ねたアメリカのプリント工場で、一枚のTシャツにいろいろな図柄を試し刷りするんです。刷り終わったらトイレでタオル代わりに掛けられていたりしていて(笑)。で、工場にその試し刷りしたTシャツを着ているスケーターのスタッフがいて、めちゃめちゃかっこよくて。日本から訪ねてきた若いスケーターは、影響受けたわけですよ。そして自分のブランドでランダムプリントをやるようになって。あと、スイサイダル・テンデンシーズがライヴとかで、メンバーが背中にフライヤーのグラフィックを大きくプリントした白シャツを着ていたっていうことも、SOCIETY REBELをテーマにこのシャツを作った理由ですね。

HOMBRE NINO
SHIRT

ドレスシャツで使われる上質な100双糸のコットンブロード生地で仕立てたシャツに大胆なグラフィックプリントを施し、ウォッシュ加工で洗いざらし感を演出。江川芳文が主宰するブランド、オンブレ・ニーニョのツイスト感とセンスが遺憾なく発揮された一枚に仕上がった。
SHIRT:¥33,000BUY

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