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ESTNATION ESTNATION

「New Luxury Manner Book」は
品格と知性をもった大人のためのマナーを提案していきます。
時代とともに進化するマナー。
ESTNATIONのエキスパートスタッフとともに
あたらしい時代のマナーを考えていきましょう。

Vol.01

Wedding
New Manners

ウェディングのニュースタイルマナー

第1回目は、ウェディングのスタイルマナーについて。人生の特別な瞬間を祝う大切な場である結婚式では、ゲストとして、これまで受け継がれてきた作法やドレスコードを遵守しながらも、時代の潮流を押さえた上品でスタイリッシュな装いで式を盛り上げたいものです。列席する際に押さえておきたいルールとともに、エストネーションの提案する新しいスタイルマナーを紹介していきます。

Wedding New Manners

MANNER

01

Content

Dress / VICTORIA BECKHAM ¥167,200

Earring / MIZUKI ¥88,000

Necklace / MIZUKI ¥187,000

Necklace / MARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC ¥495,000

Content

Shoes / JIL SANDER ¥194,700

Bag / RABANNE ¥147,400

ウェディングが多様化する昨今、主役を立てるというマナーを押さえながら、新鮮かつスタイリッシュなおすすめの着こなしはありますか? 基本的に良しとされるダークトーンの着こなしですが、中でもニュアンスのあるカラーリングを選べば洒落感もアップします。逆に、ライトグレーなどのペールトーンを選んでしまうと、光の加減で、花嫁の色である白に見えて目立ってしまうために注意が必要。列席者はあくまで脇役、主役は新郎新婦ですから。そこでおすすめしたいのがダークグリーンのワンピース。フォーマル感もあって新鮮さもあるフォレストグリーンで光沢あるサテン素材がセンスの良さを感じさせます。デザイン性の高いウエストのギャザーがより華やかさを演出。晴れの場にふさわしいフォーマルスタイルが作れます。 シックな服装に合わせるシューズやバッグは、どんなものが良いでしょうか? 足元は、つま先とかかとが隠れるものを選ぶという従来のマナーを守りつつ、華奢見えする高さ5cm以上のヒールが理想です。おすすめはトレンドでもあるメリージェーン(ワンストラップ)タイプのシューズです。ラインストーンや輝きのあるポイントがあると、さらに装いに目新しさと華を添えてくれます。尖ったトウならば、よりエレガントに映ります。着こなしを飾ることのできるハンドバッグは、必要最低限の小物が入る小ぶりサイズがスマート。色柄ものやキラキラと輝く素材のものを積極的に選ぶと一層モダンに映ります。例えばチェーンバッグは、光沢とサイズのバランスがよく、高いアクセサリー効果が期待できます。

MANNER

02

Content

Jumpsuits / AKIKO OGAWA ¥143,000

Shoes / ESTNATION ¥74,800

Content

Bag / DRIES VAN NOTEN ¥144,100

Earring / SOPHIE BUHAI ¥94,600

Necklace / MIZUKI ¥220,000

肌は、どのくらい露出するのが最適でしょうか。 デコルテを必要以上に開けすぎたり、着席時に膝が露出したりするのは御法度です。エストネーションではトレンドを意識した程良い露出のジャンプスーツをおすすめしています。上下同色や、同系色のワントーンであれば、フォーマル感が高まると同時にモダンな印象を演出できます。ジャンプスーツはフレアシルエットのロング丈で、肌の露出バランスも絶妙です。光沢あるネイビーカラーは、日常着としてカジュアルダウンすることもできる万能な一着。晴れの服との両用を視野に入れて服選びをすることも、サステナビリティにつながるニューマナーといえるでしょう。 ストッキングやタイツなど、生足を隠すアイテムについてのマナーはありますか? 与える印象が大きい足の露出には、注意が必要です。エストネーションでは、素足はマナー違反、ベージュ系のストッキング着用が必須だと考えます。ウェディングにおいては、より肌に近い色みを選ぶことがフォーマルとされているからです。ブラックは、喪を連想させるため、フォーマル度が高い場にはふさわしくありません。また、タイツはカジュアルなアイテムのために、避けたほうが無難です。

MANNER

03

Content

Gilet / COLUMN ¥165,000

Dress / ESTNATION ¥57,200

Shoes / BOTTEGA VENETA ¥198,000

Content

Bag / WITH GOOD SHOES ¥88,000

Earring / MARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC ¥124,300

Ring / MARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC ¥374,000

Bracelet / HIROTAKA ¥85,800

ワンピースやドレスなどの上に着るおすすめの羽織はありますか? マナーとしては、ワンピースなどのドレスの上には、ジャケットやコートなどを羽織ることが求められています。これは、肌の露出を極力控える話にも通じます。できることならば、メインアイテムとの組み合わせも考慮した選びが不可欠です。例えば、マナー違反ではないものの、ビジネスで着用するような堅めのコート類は、エレガンスにはやや欠けてしまいます。そこでおすすめしたいのがマントコートやケープコートです。首元にあしらわれたレザーベルトの洒落感と、素材のドレープ感があいまって、羽織るだけで優雅な雰囲気に。ドレッシーでありながら、遊び心もかなえてくれます。 ジュエリーやアクセサリーは、どこまで飾り付けて良いものでしょうか? 服装にはルールが多いことを加味すれば、いちばん飾れる箇所はジュエリーやアクセサリーだと考えます。ただし、大ぶりで華美なものは、ともすると悪目立ちしてしまいます。オーセンティックなパールなども定番ではありますが、コットンパールやバロックパールはややカジュアルなので、避けたいところです。華奢に見える線の細い貴金属は品よく見えるでしょう。イヤリングやブレスレットなどでさりげなく飾るのが、おすすめです。

MANNER

01

Content

Suits / ESTNATION ¥242,000

Shirt / ESTNATION ¥44,000

Shoes / Arbiter ¥89,100

Content

Tie / BLECK ¥24,200

Pocket Square / ESTNATION ¥4,950

Cuff links / NOAARK ¥46,200

Cummerbund / BLECK ¥39,600

タキシードは結婚式という場で、もっともフォーマルで基礎となるスタイリングかと思いますが、そのなかで個性を出すにはどうしたら良いでしょうか? タキシードのスタイルでは、正しい着こなしを理解して着用することは、相手への最大限の配慮。構成要素や配色がシンプルであるからこそ、素材は上質なものを選ぶのが良いと思います。今回は刺繍入りのボウタイやカマーバンドを着用することでより華やかさを取り入れ、新しいタキシードのスタイルを演出しています。正しい着こなしのなかで小物で個性を出す。オーセンティックなスタイルの中に、“今”の時代感を反映させる。それがエストネーション流のニューマナーです。 タキシードで着こなし以外に気を配るポイントはありますか? 配慮しなければいけないポイントとして、意外と知られていないのはタキシードを着る時間です。基本的には夕方以降に着ていただくのがベター。昨今の結婚式のニーズを見ていると、比較的昼間の式はカジュアルなコンセプトのオケージョンが多い印象で、夜の方が比較的厳格なシーンとなっている。式の時間や場所、ホストとの関係性によってスタイルを使い分けられる人は格好いいと思います。

MANNER

02

Content

Suits / ESTNATION ¥154,000

Shirt / ESTNATION ¥27,500

Shoes / Arbiter ¥89,100

Content

Tie / BLECK ¥23,100

Pocket Square / BLECK ¥13,200

昼の式ではどんなスタイルがおすすめですか? 時間帯が昼間であれば、グレートーンを選ぶと清潔感のある明るい印象が出て良いかと思います。例えばカジュアルな結婚式では、スタイルの自由度も高くなりますよね。そんな時は少し柄の入ったスーツを選んでみましょう。結婚式のシチュエーションでは柄のスーツは意外性のある提案のように思えるかもしれませんが、そこまで主張が強くないものであれば素敵に見えます。細かいハウンドトゥース柄は、遠くから見ると単色に見えますが、近くで見ると実は柄が入っているという大人の遊び心も演出できます。結婚式が行われる時間帯とスーツのカラーリングを意識することで、よりスタイリッシュで洒落たスタイルを目指しやすくなります。 時間帯というキーワードにおいて他に意識したいポイントはありますか? 小物の選び方でも時間帯の差別化はつけやすいです。例えば昼間のチーフの素材であれば、ソフトで軽やかな印象のリネン素材のものを選ぶと良いでしょう。刺繍が施されているものもワインポイントのアクセントになって良いと思います。グレートーンのスーツの場合、タイはブラックカラーが無難ですがシンプルなものではどこか味気ない。刺繍や折り柄が入っているタイを選んでみるのも新しいスタイルですね。

MANNER

03

Content

Suits / ESTNATION ¥154,000

Shirt / ESTNATION ¥33,000

Cuff links / NOAARK ¥52,800

Content

Socks / ESTNATION ¥770

Shoes / Arbiter ¥89,100

夜の式でのタキシード以外の選択肢にはどのようなものがありますか? 夜の比較的カジュアルな結婚式では、より艶っぽさや色気が出るようなダークトーンのものを選ぶのが良いと思います。あとはスーツの形にもこだわりたいですね。シングルももちろん良いのですが、やはりどうしてもビジネススーツの印象が出てしまうことも否めない。エストネーションとしてはダブルのスタイルを昼夜ともに推しています。結婚式というのは非日常の空間ですから、参列者もいつもとは異なる装いをしていきたいですよね。またダブルであれば必然的にピークドラペルにもなるので、優雅な印象にもなります。 夜の小物使いのポイントはありますか? 昼間はリネンのような軽い素材でしたが、夜は艶感のあるシルク素材がおすすめです。ジャガード織のようなアクセントがあるものを選ぶのも良いと思います。それに合わせてボウタイやタイも同素材で合わせると全体の雰囲気が引き締まりますよね。ソックスは基本は薄手リブなしのブラックが好ましいですが、スーツやシューズとの組み合わせによっては、赤など差し色を入れて楽しむこともできます。押さえるところを押さえているからこそ、細かい小物使いによる遊び心が活きます。